ヴァージニティー
「――朝人…」

自分の名前を呼んだ夕子に、朝人は口づけを交わした。

「――夕子…」

自分の名前を呼んだ朝人に、
「何…?」

夕子は返事をした。

そんな彼女に、朝人は優しく微笑んだ。

「愛してる」

その言葉に答えるように、夕子も微笑む。

「――あたしも愛してるよ」

朝人にささやくように、夕子は言った。

――たとえ、あなたが血の繋がった弟でも。


情事の翌朝は、躰がいつもダルい。

「あっちゃん、牛乳飲む?」

「ん、ちょうだい」

2人暮らしには当たり前の2人だけの朝食。
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