ヴァージニティー
“朝人”を消される。

今朝抱かれた感覚を、樋口によってぬりつぶされる。

(あっちゃん!

あっちゃん!)

心の中で朝人の名前を叫んだとたん、それまで押し込まれていた樋口の指が離れた。

「ゲホッ!

ゲホッ!」

咳き込んだ夕子の唇を、樋口が唇をふさいた。

自分の口の中を樋口の舌が犯し始める。

(――苦しい…ッ!

――もうやめて…ッ!)

夕子は、この拷問のような時間が終わることをただ祈った。
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