文目剣術部【壱】
それに気づいているがツッコミがめんどくさいらしい高笠はちらっと横目で笛吹を見ただけで何も言わずにずんずんと山の中の頂上のゴールを目指して歩いて行った
一方、長水達ペアはと言うと
「蔭平ー!蔭平ぁーっ!!」
「何処消えたんだよ!?あいつ!」とさっきまで後ろにいたはずの蔭平が突然消えてしまった事に気づいた長水は懸命に蔭平を探していた
ここまで来るともう肝試しどころではない
『長水!蔭平には気をつけておいてくれ』
『え?何でですか!?』
『前の蔭平が通ってた学校の奴らに言われたんだが話によるとあいつ…極度の方向音痴らしいんだよ』