文目剣術部【壱】

「詠悪りぃ…」

試合を終え戻ってきた長水は隣に座る次鋒の詠に謝った

「謝るなよ長水お疲れ」

と詠は笑みを見せた

長水は何も言わずに隣に正座した

「詠…長水の分やり返して来い」

高笠が立ち上がった詠に声をかけた

詠は「はい」と頷いて試合場に入った

相手は天宮城恭平だった


< 158 / 202 >

この作品をシェア

pagetop