文目剣術部【壱】

言い返して来ない詠に嫌気がさしたのか天宮城はワザと大きく踏み込み詠につば迫り合いを持ちかけて来た

「こいつ…!」とそれに気づいた詠は竹刀を天宮城とギシギシと打ち付けあったままお互いに粘り合いを始めた

「延長戦に持ち込む気かな?!」

蔭平が隣に座る長水に話しかけた

「うん…どっちも仕掛けに入んなきゃそうなっかも!」

と長水は冷や汗をかいた

「詠さん…」

華宮は客席から試合を見ながらただ詠を誰よりも信じ続けた

「あなたはあの頃に戻れるから」

そう呟きながら



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