文目剣術部【壱】


ーあの頃の俺はただ勝ち続ける事だけを追い求めがむしゃらに剣を振るっていた

ーだからあの時初めて今までの考え方は間違ってたって気づいた

足を踏み込み竹刀を振るった瞬間

相手の面に竹刀が突き刺さった

飛び散る紅い血が揺らぐ相手の瞳が未だに俺の目に焼き付いて離れない

準決勝は俺の剣で敗北

中学3年の夏の最後の大会を機に俺は剣道部から消えた

二度と竹刀は握らないって決めたから

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