想い綴り
土曜日の夜。
天気は気分と一緒の曇り空。
目の前で笑うのは、
「あははっ、やだあ~伊吹ってば~」
…やっぱり、若杉の隣をキープしてる真奈美チャン。
分かってはいたけどさ、
クラスの飲み会なんだから、今日くらいは連れて来なきゃいいのに…
「なんだよ、葉月あんま飲んでねーじゃん」
…真奈美チャンの前でそんな気遣いしないでよ。
なんか、惨めになってきちゃうじゃない。
「…あんまりお酒得意じゃないから…」
…やっぱり、一次会終わったら帰ろう。
今のあたし…
めっちゃ心狭い。
目の前で、真奈美チャンに笑う若杉見てるとイライラする。
『アンタ、浮気してるくせに』
…真奈美ちゃんの前でそんな意地悪
口に出しちゃいそうになる…
「葉月、これならアルコール少ないから飲めるだろ?」
…やっぱり…
若杉なんてキライ…。