想い綴り
ふわりと空中に浮く体。
目の前には、慌てふためくあたしに向けてニヤニヤ笑ういつもの意地悪な顔。
「怖がんな、大丈夫。ちょっと寒いけど…」
繋いだ手を強く握り返すと、真上に見える月を仰いで
そのままゆっくりと空へと上がっていく。
「やっ、なにこれ~っ!?」
「六花、バカっ、暴れんなって大丈夫。落とさねえから」
ギュッと引き寄せられる強い腕信じられない現象
まさか…?
ドキンとハネる胸
ゆっくりと涼しげな横顔を見上げると
「…イブの夜は、忙しいんだよ。この地区の担当、俺だから」
意味分かる?っていたずらっ子な顔で笑う。
赤い衣装
不思議としか言いようのないこの力
毎年、会えないイブの理由…
ただただ、漠然と頭をよぎるのは
「…シグレ…もしかして…」
「誰も信じねぇけど、俺がサンタクロースだっだって言ったらどうする?」
…あの…え?
本当に…!?
ホントに
サンタクロース!?