お見合い学園物語
「じゃんけん…ぽん…、あいこでしょっ…」

二人の掛け声で、
じゃんけんが始まる。

「やりましたぁ〜私一番ですぅ!」


アメリカ人の女性は、
物凄く勝つ気まんまんだけあってか、
勝利したみたいだ。

「はぁ〜あっ…負けたよっ…絶対に勝てると思っていたのに、
ちょっとくやしい」

運動してそうな女性は、
がっかり落ち込んで、
身体から力が抜けた姿になっていた。

「でわぁ〜私は…
この眼鏡を掛けた、
頭の良さそうな彼を選びますぅ〜」

眼鏡を掛けた男性は、
顔が少し引きつっていたが、腕を捕まれる。

「んもぉ〜私もその人が良かったのにぃ…
じゃぁ私は…」

残った二人を見渡し

「私も何となく頭の良さそうな」

背の小さい眠そうな、
男性に指を差した。

確かに頭良さそうな感じがする。

そうなると…私は、
妖精を図書館で、
見つけ奪い去った人に…。

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