××倶楽部
「んっー!! んんん、んんんっーん!!!」
「え? 社長?」
スタッフルームに入ると、まず視界に飛び込んできたのがガムテープで椅子にぐるぐる巻きに拘束された社長。
口には猿ぐつわを噛まされていて、涙目で何か叫んでる。
にげて、ってこのこと?
「待ってたわよ、芽依ちゃん」
視界に立ちはだかるは、マーベラスの人気女王リオ様。
凛とした表情で、冷たく私を見下ろすと、そっと腕を組んだ。
こ、こ、こ、こわいっ!
「二人きりで話しましょう。ついてきなさい」
「り、リオ様ぁ……」
「はやくしなさい」
「は、はい……」
後ろ髪引かれる思いで社長のほうに振り返ると、ドアがピシャリと閉じられる。中からは、社長の、んーんーっ! と叫ぶ声だけが響いていた。