××倶楽部

 廊下からは、ヒャハハハと変な笑い声がする。ダメだ…………頼みの綱のお兄ちゃんが酔ってる。


「芽依! 二股かよ! 幼なじみ超イケメンじゃん」

「ふ、二股なわけないじゃないですかっ! 典はただの幼なじみですよ!」

 典を突き飛ばす。なんだよ! と逆キレされた。

 ミーナ様はそんな私たちの間にわって入ってくると典の肩をバシバシ叩た。

 典は眉間にシワをよせたままミーナ様を睨みつけると、馴れ馴れしく触んな、と手を払う。


「聖夜よりは全然劣るけどいい顔してるな。性格は悪そうだけど。おい、おまえ芽依と聖夜別れさせたいか?」


「別れさせたいってか、別れさせる。絶対」  


「よし、おまえはこっちの仲間だ。あっちでハヤシライス食おうか」


 ミーナ様が典の肩に手を回すと、頭の回転が速い典は一瞬で事態を把握したのか私に向かってニヤッと嫌な笑みをみせた。


 雫さんまでミーナ様について行っちゃうし……心細いよ。




< 208 / 378 >

この作品をシェア

pagetop