××倶楽部

「だから、私は今とても幸せです。お喋りに付き合ってくれる芽依ちゃんにも感謝してます。ずっと一人ぼっちだったから…………」


「し、雫さぁんん…………」


 なんていい人なんだろう! お兄ちゃんの代わりに私が結婚したいくらい、可愛くて純粋で……


「芽依ちゃん、なんで泣きますか?」


「ううん、ふつつかな兄ですがどうぞよろしくお願いします」


「はい! ありがとう。芽依ちゃんも幸せになってください」


 すごくなりたい。私も雫さんみたいになりたいよ。


「はい、頑張ります」


 そのためには、まずどうすればいいんだろう? 一目惚れといえば、私は社長に一目惚れだった。そうだよ、社長を信じていれば……


「その社長さんも素敵そうですけど、典くんも十分すぎるほど素敵ですし、芽依ちゃんのこといつも目で追ってますよね」


 ううっ……惑わさないでください。雫さん……


「典くんからは芽依ちゃん大好きオーラが出ていて、見てるだけですぐわかります。お似合いですけど、選ぶのは芽依ちゃんですね」


 気がついてなかったのは私だけでしたか…………




< 221 / 378 >

この作品をシェア

pagetop