××倶楽部

 ああ、見ない見たくない。


 はやく仕事終わらせて私は私のクリスマスを過ごしたいのに、映画のスクリーンを見ているような美しい二人のキスにうっとりとしてしまう。


「結婚しちゃえばいいのに……」



 あっ! やばい、今の声に出た?



 案の定、社長はギョッとした顔をして私を見てくるし、リオ様は、なによ! と冷たい視線で私を睨みつけてくる。



「いえ! なんでもございません! 滅相もございません! ど、どうぞ、ラブラブなキスを続けてください! すみません!」


 本音がポロッと零れて、それが取り返しがつかないくらいに巻き散っていってしまった。


 リオ様は、社長の膝の上で固まった。


 
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