××倶楽部
聖夜にとって、その相手は誰でもよかったんだと思う。たまたま私がいた。
誰でもいいから、ほんの少し悲しみを忘れさせてくれて、生きてるって実感したかったんだ。
お互い身体中の水分が蒸発してしまうほど汗もかいたし、疲れて果てて何もかもがどうでもよくなってベッドに倒れ込む。
聖夜の細い髪はぐちゃぐちゃだったし、私が引っ掻いてしまった薄い傷が体のあちこちについている。
そして、背を向けて大きく息を吸い込むと聖夜はそのまま眠ってしまったんだ。