××倶楽部

 そう、だから私はこの恋心をそっと潜めてるだけでいい。



「聖夜ぁあああ!」



 マーベラスの入り口で、写真の入れ替えに気がついたミーナ様は一目散に社長に抱きついた。


「ああ、ミーナさん。おはようございます」


「しゃ、しゃ、しゃ、写真が入れ替わってんぞ!」


 ミーナ様は肩からぶら下げていたチェーンのバッグをぶんと振り回すと、社長のデスクにそれをジャラリと派手な音をたてておいた。


「おめでとうございます。今日からミーナさんがうちのナンバーワンですよ」


 ミーナさんはつけまつげをパサパサとまばたきさせて大きな目を見開くと、一回大きく息を吐き出した。


「まじでか?」


「まじですよー、頑張ってましたもん。ミーナさんのプレイスタイルはお客様からも熱い支持をうけてますし」


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