男嫌いのプリンセス



「忘れてたよ、お父さんの口癖。゛お客さんの立場になって考える事が大事″って…。そっか、だからお父さん、同じ心を持つ海都に跡取りをまかせたんだね」




みりいは、んーっと体を伸ばすと



「よしっ!!海都、ありがとう!!ここからは私一人で頑張る!!」


「大丈夫かよ?」



みりいは真面目な顔になると



「大丈夫だよ。ていうか、これは私の勝負なんだから。…絶対、海都は渡さないんだから」



そう言って俺に抱きついた




「頑張るからね、海都」


「あぁ…頑張れ」




俺は小さいみりいの体を、強く抱き締めた




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