8月の花嫁

14

私たちはココス島を離れグアム島に戻ることになった

治療を終えて待合室に戻ると 先輩と彼 数名のスタッフが待っていた

「ごめんなさい ご迷惑をおかけしました」頭を下げた
「平気か?」
「はい」
「大丈夫」先輩が心配そうに聞く
「うん」
「撮影どうします?代わりの子 現地で探しますか?」
スタッフのひとりが言った
「それは 俺が決める事だ」
「私 出来ます 怪我も大したことないですから」
「何 言ってるの 3針縫ったんでしょ ダメよ」
「ここで とやかく言っても 仕方ないだろ 取りあえず2.3日様子を見よう」
「本当に...すみません」
「君が悪いんじゃない 頭を下げるのはこちら側だよ 
怪我をさせてしまって申し訳ない ご両親にはしっかりお詫びしないとな」

そう言って彼は また 私の肩にポンと手を添えた

私は 足の傷もズキズキと痛んだけれど それ以上に胸の痛みが伴った

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