8月の花嫁

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「食事が終わったら 少し街を散策するか?」

食事の終わり時に彼が言った

「え~ほんと 行く」先輩はその気だ
「君はどうする?足が大丈夫であればだけど」彼が私に尋ねる
「行こうよ 休み休みでいいから 何ならおぶってあげる?」
「先輩 そこまでしなくても 大丈夫ですよ」
「じゃ決まりね」

街は日本の観光客で賑わっていた 
街の至る所に露店や屋台
木彫りの小物やアクセサリーや色とりどりの花 果物 食べ物

「欲しい物があったら言いなさい 
ふたりにプレゼントするから 高価なものはやめてくれよ」

「やったぁ ねっ 何にしよう」

私と先輩は 軒並みに並ぶお店を一軒一軒 物色して回った

「決めた 私これがいい」
彼女が選んだのは 淡いピンク色の桜貝で出来たアンテークなリング

私はと言えば 何故か ガーフィールドの猫のぬいぐるみが気に入った

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