8月の花嫁

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サンセットに染まるプライベートビーチ 

ホテルの小さな教会から 歓声と共に正装をした人々が出てくる
結婚式だ

私たちは立ち止まりその様を見ていた

「明日から ウェディングドレスの撮影に入るから 見ておくといい」
彼が言った
 
花のライスシャワーを浴びて人々の中央を歩いている新郎新婦

婦人が私たちに一緒にと 花びらの籠を差し出す
彼女がそれをとって人の中に入って行く 
彼女は幸せに満ちたふたりに花びらをかけた

私は彼とそれを見ている

決して彼のために着る事の出来ないドレス 
彼女は どう思っているのだろう 

花嫁が 白薔薇のブーケを高く投げた 
オレンジに染まる空にアーチを描いて舞うブーケ
両手を翳しそれをとろうとする人達 

そのブーケは先輩の手にゆっくりと落ちていった

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