死神が恋をした。
ピリオド



「ここで・・・か。」




あたしは目を伏せる。


手元には死亡判定書。




時間まで・・・、あと少し。



・・・3、2、1・・・・・・・・・・・・・・・・・








キキィーッ!!!!  車のブレーキ音。



耳に嫌な音が入る。


「小玉 さおり・・・、可」


手元の死亡判定書に印を打つ。










あたしの仕事は、


人を正しく死なせること。



















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