甘い唐辛子
「お前はまだ未成年。そこまで出来たら上出来だ。あとは、裏の仕事だからな。」
「しかしっ、私は姉御としての期間が長かったんです。これぐらい自分で出来なければ、姉御の資格なんて……」
「大丈夫。奴を見てみろ。奴でも姉御として顔上げれてるんだ。
お前は胸張って堂々としてればいい。それができる程、お前は藤成の自慢の姉御だ。」
「…っ。ありがとうございます……」
涙が出そうだった。
いや、涙が出ると言うことがよくわからないから、合っているのかどうかわからなかったが、鼻の奥がツーンとしたのはわかった。
お父さんが言う「奴」とは今の藤成の姉御のことだ。
あの人の事を言われると、自分も凄いのではないかと誤解してしまう…
それほどに、あの人は姉御として相応しくなく、藤成の恥だと言うこと。
言い過ぎだろうか…
いや、そうでもないな。
「それで、発信者の事だが…組員使っていろいろと調べてみたが…」
お父さんは言うのを渋る。
それ程、厄介な相手か。
……もしくは後ろめたい事があるか…………