甘い唐辛子

「お前ら、ちゃんと虎太郎見とけ。さっき、ここで転んだぞ。」
「「ああぁぁっ、すみませんっ、若!!」」

綺麗にハモって同時に頭を下げた組員に、若と呼ばれた虎太郎は慣れたように「いいよ。また遊んでね」と言った。

組員達が顔を赤くさせる程の、可愛い笑顔を見せて。

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