君という海に溺れる
夢想-ユメオモフ-





それは夢の中の物語。





ある景色のいい公園で、一人の女の子が遊んでいた。

年は恐らく三、四つといったところだろうか。

柔らかい黒髪を二つに結び風に揺らす彼女。



その子はいつも一人だった。


大人たちが、みんなと遊ばないの?と問い掛けても「うん」と小さく頷くだけ。

物静かな女の子。


彼女は少しばかり周りの子達よりも大人びているように見えて。

いろんな何かを知っているようだった。




< 3 / 296 >

この作品をシェア

pagetop