君という海に溺れる





そんな彼女はある日、綺麗な歌声と出会う。

聞いたことのないその音色に。


それはまだ人も疎らな朝日の眩しい公園でのこと。


ほとんど子どものいないその場所は、普段よりもとても静かで。


少女はその声のもとへと歩き出す。


ゆっくり、ゆっくり。

それでも確かな足取りで。



そしてその先で綺麗な目を持った人と出会った。





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