天使の涙

好きな人


――pipipipipipi

『...ん』

目覚まし時計の音が、眠りの世界から私を引き起こした。

私の名前は、空原美羽。

今日から高二になる。

新しいクラスに新しい友達。

『友達...出来るかな』

呟いた言葉は、部屋の中に響いた。


制服に着替えて、茶髪の長い髪の毛を緩く巻いて家を出た。

朝御飯は食べない派なんだよね。

外に出ると、青空が無限に広がっていた。

綺麗な空は、私には似合わない。

そんな事を思いながら、学校についた。

クラス名簿の前には、既に沢山の生徒で賑わっていた。

私は身長155㎝と小柄だから、名簿なんて見えるはずもなく、必死に背伸びをして見ている。

み、見えない...。
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