〜夢叶〜
夏休み中は一週間に
四日は会い、その度に
近状を報告した

今日もいつも通り
コーヒーを飲みながら
語っていた

えみは表参道裏にある
mariaという店で
夏休み限定でショップ
店員をやらせてもらっ
てるらしい

「ゆりは最近どう?」
「私は専門学校の人に
顔売って仲良くなったよ」「よかったじゃん」
「私の化粧品の知識が
すごいって誉めて
くれたんだ」
「名前まで当てられる
もんね」
「誰にも負けない自信
はあるね」

さっきからえみは
時間をきにしている

「えみ、なんかあるの?」「え、あぁ…好きな人
と二人であそぶの」
「よかったじゃーん!
何時?」
「7時に新宿でご飯
食べに」
「ならもう行きなよ、
遅刻したら印象悪いよ」
「ありがと、ごめんね」
「えみ、メールは
送ってね、心配だから」
「分かってる、頑張
ってくるね」

えみはそういうと
走って行った
私は何か落ち着かな
かった

取れられた気がする?

いや、そんなんじゃない

違う…

なんだろう、このモヤモヤ
した気持ちは。

私はすぐにメールした

゙遊び終わったら必ず
メールしてね(^_^;)
相手どんな人か教えて!
なんか不安だよ"


その日返事は返ってこな
かった

八月十五日のことだった

毎日必ず日記は更新
されるのに更新もして
いない

えみ…

忘れてるだけだよね…?
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