〜夢叶〜
警察署につくと
父親に支えられて
歩いた

聞かされた時
悪夢には
終わりがないと知った
私はまだ信じていたい…
きっと
これは悪夢だと。

警察になだめられながら
えみの父親、母親が
暴れ泣き叫んでいた
尋常じゃない光景で
私は少ない希望が
消えていった

警察は
まだ詳細は話せない
遺体は検察官に
回したから当分
見せられない
損傷が激しく
とても遺族には
見せられない
などと繰り返し
えみの親に向かって
言っている

私は事情を把握できず
にただ呆然としていた

目の前が真っ白になって

私は気を失った

考えることを拒否したのだ

私には現実逃避すること

しか残っていなかった
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