〜夢叶〜
2時間踊り続けた私達は
ドリンクを飲みながら
椅子にすわっていた

「てか、ゆりマジ凄かっ
た!なんかバブル!」
「もーばかにしないで
よ」
「思い出し笑いしちゃ
うし、あはは」

「ねーねー、そこの二人
今暇?」
「暇じゃない」
「あっそ」

「ゆり、うちら暇だった
じゃん」
「バカ、あんな軽そうな
やつら相手にしないの」
「見た目で判断はだめ」
「クラブでナンパとか
軽すぎだよ」
「むー」
不満なのか えみは
ほっぺを膨らませている
「なおってやつだって
クラブでナンパしてきたんで
しょ?」
「うん」
「もうナンパしてくる奴
にメルアドとか教えちゃ
だめだよ」
「わかりましたー」
「約束ね?」

私達は小さい頃から
秘密ごとがあると
指切りげんまんをする
そうすれば私達は
約束を守っていけた
今でもそう。

麻薬、煙草、酒もえみ
はやってない。
やらないと指切りげんま
んしたから。
破るときは
親友の関係のおわり
…そんなかんじがした
単純だけど私達にとって
大事なことだった


「また指切りぃ?」
「そう」
「破れないなぁ」
「当たり前でしょ、
ゆびきりげんまん」

えみは小さい頃とおなじ
ハニカみながら笑った
< 7 / 28 >

この作品をシェア

pagetop