溺れる唇

しばらくそうして眺めていると、ふと、
芳賀くんが視線を上げた。

私が見ていることに気づき、
小さな顔に疑問の色が浮かぶ。

かわいい子は、どんな表情をしても
かわいい(笑)

小さく笑って立ち上がり、冷蔵庫へ
行くと、芳賀くんの横に立った。

「まだ痛い?」

帰り道に謝りはしたけれど、それで
痛みが減るものでもない。



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