溺れる唇

・・・呼んだ?

ん?

なんの話??


わけのわからない私を置いて、
裕馬は、苛立ったような、
落胆したような、
イガイガした感じの顔のまま、
更に言う。

「それに、コレ」

裕馬が示すのは、
手に持ったままの黒い缶。


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