溺れる唇

視線が向けられているのは、
笠井さんの顔よりもずっと下の地点。

何を見ているんだろう?と顔を向けると、
目に入る鈍い銀色。



「付き合ってるのか?」



笠井さんの手の上で、
さっき渡した鍵がカチャリと音を立てた。



「笠井課長と・・・・・」



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