溺れる唇

「誰か聞いてるかもしれないだろ」

その不安を煽るように言ってやると、
タケはビクッと小さく肩を揺らした。

「だったらどうだってんだよ?」
「安藤先輩とか、沢田の知り合いが
聞いてたらどうすると思う?」

奇しくも安藤先輩は俺達と同じ学部。

学科こそ違うけれど、


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