新婚さんの事情


そして、私たちはフロントに入る

そこには旅館の受付の人がいた

「ようこそ、おいでになりました!」

「あの、予約していた木下です」

キノが受付をする


「はい、お待ちしてました!木下様、今からお部屋のほうにご案内します」

そういって旅館の店員の後に続き
部屋に向かう

すると
エレベーターで部屋まで向かっている所で

「お二人様はご夫婦で?」


「えっ!」

いきなりの店員さんの言動に私たち二人は
顔が真っ赤になり同時に声が出る


「いあ、違います、まだ付き合ってる段階で」

キノが照れながら店員さんに本当のことをはなす


「えー、そうなんですか?なんか私にはご夫婦のようにお見えになって」

「ふっ夫婦!」

店員さんの言葉に私は気持ちが高ぶる
キノと私が夫婦
ちょっと、想像したら本当に駄目だ
幸せすぎて死にそう


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