幸せ家族計画
「ま、そのうち分かるよ。良く分からないから、どっちの名前も考えようか」
「うん」
賢さを重視するなら、学とか?
女の子だったら可愛らしさも大事だ。
サユとも似た名前がいいかも。
「お父さん、こんなのも可愛いよ。キラリちゃんだって」
見ると【煌】という字に、キラリと振り仮名がふってある。
まあなんとなく分かるけど、読めないな。
パッと見て読めない名前はなんとなく嫌だ。
嫌になるほど考えがまとまらない。
腹痛を起こす達雄の気持ちが、ちょっとだけ分かってきた気がする。
「あー、難しいな。悩むのが得意な奴に聞いてみようかな」
「だれぇ?」
「前に家に来た事ある、達雄っておじちゃん」
「悩むの得意なの?」
「そう、大得意なの。ちょっと聞いてみるから。サユおやつでも食べてな」
「はぁい」
サユが台所に行って、お菓子箱をあさる。
紗彩にはこんなに買うなって怒られるけど、自分も酒の合間につまんだりするので、ついつい箱を一杯にしてしまう。