巡恋~もう一度、君と~
高二
冬***
……
「結愛、寝過ぎーーー」
うっすら目を開けるとぷーっと
頬をふくらませてる大好きな
親友の姿が見えた…
「あー、おはよー」
「もー!おはよーじゃないよっ!
沙奈ちょー暇だったんだからっ!」
ごめんごめんと頭を撫でると
「ぅー、まっ許したげるっ」
と可愛い笑顔を見せた。
沙奈は可愛い、
男子からも女子からも
可愛くて好かれてる。
思ったこと素直にいえて、
わたしはうらやましかった
あんな可愛い笑顔が
わたしもほしかった
でもなにひとつ憎むことが
ないわたしの大好きな親友
高一のあの日からずっと…