無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~
オレはただ首を左右に振って、

微笑んで見せた。

・・・

愛奈は安心したように、

ホッとため息をついて、

小さな声で呟いた。


「俊の笑顔は、ドキドキするのに、

凄く安心するんです。

…それに、他の人に滅多に見せないから、

独り占めしてるようで・・・

ちょっと嬉しいです」


そしてそのまま、

オレの胸に顔を埋めた。

「もう一つ、謝らないと・・」

「なんだ?」

「あの日の晩、誠之助さんと一晩

一緒にいた・・」

「・・」

「泣いている間、誰かにいてもらいたくて。

これって、浮気でしょうか‥?」

「偶然、会っただけだろ?」

愛奈が頷く。
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