魔天戦史
「…あぁ、美味しかった。」
「あぁ。結構美味かったな。じゃ、教室行くか。」
「はい。」
「私も一緒に行ってもいいですか?」
「あぁ。一緒に行くか。」
四人は一緒に寮を出た。他の生徒の気配はしなかった。途中で晶が蓮に話し掛けた。
「そういえば、蓮さんはクラスはどこなんですか?」
「私は、Cクラスですよ?」
「あ、私達と同じクラスですね!」
「そうなんですか?」
「はい!」
そんな話をしている内に学園に着いた。四人は下らない話をしながらクラスまで行った。クラスに着いて席に座ると暫くして担任の須山が入ってきた。
「おう。全員揃ってるな。じゃ、出席をとるぞ…」
須山が生徒の出欠をとっていく。終わってから須山は話し始めた。「それじゃ、授業を始めるぞ。今日は最初に聖霊を扱う中で最も大事な、属性についての授業をやるぞ。お前ら、プレイヤーになりたいんなら属性のことも少しは知ってるよな?だがお前らが知ってるのは極一部のことに過ぎない。だから面倒な話でもちゃんと聞かねぇと後で泣くことになるからな。まずは、属性の区分の話だ。属性は基本的な下級属性だけなら全部で光、闇、炎、風、水、氷、雷、土、無、九つある。これに更に下級属性を昇華させて習得する上級属性の太陽、月、烈火、烈風、大海、氷河、紫電、大地、源の九つを合わせた十八種。だがこの上級属性は肉体を限界まで酷使しても習得するのに十年はかかる。それでも習得できるかは分からない。興味本位で手を出さない方がいいぞ。死にたくなければな。」
須山の言葉に生徒達は沈黙した。その時チャイムが鳴り響いた。
「お、取りあえずここまでにする。少しは頭を休めとけよ~。」
須山はそう言って教室を出て行った。
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