【完】俺だけを愛して溺れろ。
けど、中島を見詰め直そうとすると、苛立ちがどうしても勝る。
あ゙ー、じれったい!
あたしは、一体何に対して――…
『(……ん?もしかして、)』
普段から本気か冗談か分からない口調で掴み所がないところに、苛立ちを覚えているとか?
てか、全ての原因って“それ”じゃね?
だから、さらに嫌悪感を抱いてしまうんだよ。
まず、そこをどうにかしないと……。
一人で思案していると、将生さんが何かを思い出したらしく、中島の名前を呼ぶ。