【完】俺だけを愛して溺れろ。

*Act.6




空気が重い。



隣からは、絶望に満ちた盛大なため息が幾度となく聞こえる。



これは、もしかして……。



「凜」



『ど、どうしたの?洸太。生気のない顔をしちゃってー』



「俺の冬休みが終わった。俺、冬休みがない」



『え?いや、でも、赤点はギリギリ免れたじゃん』



「提出物を出してなかった分、点数引かれた」



『……』



「最悪だ」



洸太は負のオーラを漂わせながら、頭を抱える。



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