【完】俺だけを愛して溺れろ。
『自意識過剰って言うんだよ?てか、勝手にそうだと決め付けないでよ』
「……」
『むしろ、嫌いだから』
「……」
『いつもあたしをからかって、あんたは楽しそうでいいね。ほんと、』
迷惑なんだけど――。
静寂するこの部屋。
『(ヤバイ、言い過ぎた)』
目の前にいる蒼空の瞳が寂しそうに光る。
罪悪感を抱いたあたしは、慌てて弁解しようとした、が。
「冗談。シャレだ、バーカ」
『いたっ、』