【完】俺だけを愛して溺れろ。
『(あっぶなー!)』
うっかり、洸太に口走るところだった。
さっきのこと、口が裂けても言えないし!
蒼空のことが好きですよ?って、ばらしているのと同じじゃん!!
『(……ん?)』
蒼空、か。
蒼い空……。
うん、蒼空にぴったり!
これにしよう。
あたしは指を差して、明朗快活な笑顔を浮かべる。
『この水色のやつでお願いします』
――刹那。
洸太が眉根を寄せたことに気付くことはなかった。