【完】俺だけを愛して溺れろ。

*Act.9




『(やっぱ、断ればよかった)』



悪いと思いながらも、あたしが住むアパートの前まで洸太に送ってもらった。



疲れが溜まっている洸太にとって、今から帰宅することは億劫だと思う。



ここから洸太の家まで、かなりの距離があるから。



『(……)』



本当に申し訳ない。



ごめんなさい。



心中で謝罪した。



「凜。じゃあ、またな」



『うん。またね』



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