【完】俺だけを愛して溺れろ。



「あった、あった!これが凜だよ」



わざわざ見せなくてもいいよ?



俺の眼前に携帯の画面を突き出す凪に苦笑をもらす。



「(近すぎ)」



一旦、後ろに椅子を引いてから、画面に視線を向ける。



「……」



「どう?美人でしょ!?」



そう興奮気味に聞いてくる凪。



画面の向こう側には、黒髪のロングストレートの女性が気品溢れる微笑みを見せていて……。


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