【完】君と流れ星を。

「色々とごめんね。謝っても許されるものではないけど」


「先輩、それはもういいって私が言いましたよ」


「うん……私、藍原さんのこと応援する。頑張ってね」


「はい!先輩も」


「うん」


自然に差し出した手で握手をして、なんだか少し照れて笑い合った。



先輩が教室を出た後、私はスキップだってしてしまいそうな気分だった。


そして、下駄箱まで来たときに知っている横顔を見つけた。


「澤田くん?」


下駄箱にもたれかかって、私の方を見つめる彼の目。
< 262 / 497 >

この作品をシェア

pagetop