【完】君と流れ星を。
「色々とごめんね。謝っても許されるものではないけど」
「先輩、それはもういいって私が言いましたよ」
「うん……私、藍原さんのこと応援する。頑張ってね」
「はい!先輩も」
「うん」
自然に差し出した手で握手をして、なんだか少し照れて笑い合った。
先輩が教室を出た後、私はスキップだってしてしまいそうな気分だった。
そして、下駄箱まで来たときに知っている横顔を見つけた。
「澤田くん?」
下駄箱にもたれかかって、私の方を見つめる彼の目。