【完】君と流れ星を。
なんだか不思議な気持ちになった。

数時間前までは名前も知らなかった先輩とご飯を食べてるなんて。


人見知りの私にとっては相当すごいことな気がする。

でも伊集院先輩とは、何だか話せる。
っま、多少緊張するけど。


不思議な人……。
それでいて王子様みたいな人。
それが先輩に対する印象。


「強引な顧問でごめんね。先生は悪気ないから」


先輩はまるで、自分がやったことを謝るように申し訳なさそうに言ってくれる。

きっととても優しい人なんだろう。
私のことをこんなにも気にしてくれている。
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