【完】君と流れ星を。
前に住んでいた家からは歩いて行けたのになぁ、なんて、窓の外の見慣れない景色を見て少しのため息をついた。



電車から降りてやっと見慣れた景色になる。

急ぎ足で階段を上り、バケツに水を汲む。



ケーキとバケツとバッグを持ってるせいで歩くと、ちゃぷんちゃぷんと水が大きく揺れた。


「つめたっ!」


水が少しはねて、それが手にかかって、思わず小さな悲鳴を上げてしまう。


そして、その独り言が私を孤独にする。
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