社長!好きです!
「そうね~、でも・・・。」


なかなか強力なせいかカイロが取れない。


さなえとの会話を続けつつ

腰のカイロに意識は集中。



「何?和、言いかけて止めるのよくないよ。」


そして・・・


カイロに意識がいき過ぎて・・・


余計なことを言ってしまった。。



「ハンガーが、つり革に下がってるようにしか見えないんですけど。」


「は?ハンガー?」



さなえが?な顔をした。



「ほら、なんかちょっと新入社員ぽくてスーツ着慣れてないってゆ~か・・・。」

「ハンガーに掛ってる感じ?」

「そうそう。」

「ハンガーねえ~。分かる分かる~。」


さなえが爆笑した。


そんなに面白いこと言ったつもりはない。



ただ、感想述べたまでで・・・



私の今の関心は、

腰のカイロ

だったのだが・・・



そして・・・

噂話しとゆ~ものは

大抵本人の耳の届きやすいもので・・・



その“ハンガー”が振り向いた。



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