社長!好きです!
秘書室には秘書室長と鮎原さんの二人がいた。


「あら~?
久利生さん、社長に置いてかれたんですかぁ?」


社長室から戻って来た私の顔を見るなり

鮎原さんがそう言った。


余計なお世話だっつ~の!


「昨日休んだから私の体調のこと
心配して気を使ってくださったんだと思うのよね。」


そんなことあるはずない。

けど

鮎原さんの言い方にちょっと

カチン!って来たから・・・



「体調?ああ、知ってますよ~。

ふふ~ん。」


なに?


「ここじゃ言えないですけど~
私見ちゃったんですよね~。」


「な・・何を?」

嫌な予感?

「なんのことかしら?」

とぼけとこう・・・

「後でじっくり聞きますね~。」


鮎原さんはそう言って

もうツメの手入れに夢中。



「ちょっと・・」

言いかけたとき電話が鳴った。


「あ、電話鳴ってますよ~。」

と鮎原さん



つ~か、仕事しろよ!



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