社長!好きです!
廊下の奥が私の部屋

そこが近づくに従って

変な不安――――


「はい、ここです。

久利生さんどうぞ。」


満面笑顔の能成くんがドアに手を掛け


ドアは

スーっと

横にスライド――――

――――・・・って


引戸ですかっ!?



「い、今どき珍しいね。
木の引戸なんて・・・。」


「はい、でも大丈夫ですよ。

俺がちゃんと昨日
たてつけ悪かったのを直してカギも付替えましたから。」

「そう・・よかった。」

と言いつつ

良くないよ・・・

と思う。


だって

そうでしょ?


こんな木の引戸なんか

入ろうと思えば

一蹴りで開いちゃうって・・・


と

ちょっと身の危険を感じていると


「もしもし?久利生さん?」

「え?なに?」

「もしかして、この戸じゃ
不安とか?」


芽室さんが引戸を指差し言った。


「う、うん、まあ・・・。」

別に取られるほどの物もないけど・・・


「大丈夫ですよ。」


でた・・・また能成くんの

『大丈夫』ってやつ・・・・



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