社長!好きです!
「は~い、到着!」
車は、社員寮の前で停まった。
加崎が降りて子供を降ろし
リュックをもう一度背負わせる。
「加崎、私ムリだから。」
私も車を降り
ダメ元で加崎に言う。
「取り合えず、和も女でしょ?」
「はあ?取り合えずってねえ・・・
あっ、ちょっと、加崎!」
加崎が車に乗り込み
「じゃ、和ママ、頼んだわよ。
留理、いい子にしてるのよ。」
手を振って
「は~い!ゆうしパパ、いってらっしゃ~い!」
車は猛スピードで走り去った。
立ち尽くす
私・・・
「信じらんない・・・」
気が付けば
私の手を握る
加崎の子供―――
「なごみママ~、お腹すいた~。」
はいイ?
誰が『和ママ』だよっ!?
「君ねえ・・・」
「君じゃないよ。
僕、留理だよ。」
見おろす私に
ニッコリと
とびきりの笑顔で見上げる留理。
ホント・・・加崎にそっくり
だけど
ちょっと可愛いとか思ってしまい
「はいはい、留理くんね。」
ぶっきらぼうに返事すると
「『はい』は、一回でいいんだよ。」
また、注意された。。。
くっ・・・
この・・・ガキは・・・
・・・ったく!
加崎の子って感じっ!